「うる星やつら」の博物誌

原作 コミックス 04.04 ワイド版 02.11 迷路でメロメロ
テレビ 第四十六話 春らんまんピクニック大騒動 (後半)


おもな登場人物

・ラム
・諸星あたる
・面堂終太郎
・三宅しのぶ
・人工冬眠をしている宇宙人(動物型)

アイテム
・方位磁石
・宇宙人の缶詰
・カンキリ

場所 遠足で行った山の洞窟・・・遭難した宇宙船の中

面堂は、暗所恐怖所の閉所恐怖症である。しかし、女性が見ていれば平気である。


あらすじ

一同は、友引高校の遠足で山へとやって来る。面堂がラムを鍾乳洞に誘うと、ラムはあたるを誘い、あた るはしのぶを誘う。こうして四人で鍾乳洞へと向 かう。四人の思いは、暗がりに乗じて、ラムはあたるに抱きつこうと思い、あたるはしのぶに抱きつこうと思い、面堂はラムに抱きつこうと思い、しのぶは面堂 にだきつこうと思う。しかしそれらはことごとく失敗に終わる。

四人は鍾乳洞の中で迷ってしまう。するとあたるが缶詰の空き缶を見つける。落ちている空き缶を辿って行くと、遭難して人工冬眠をしている宇宙人の宇宙船に 辿りつく。そこで、一同は宇宙人の缶詰を食べるのだが・・・・。


イソップ童話

あたるたちは、宇宙人の宇宙船で缶詰を見つけるのだが、カン キリが見つからない。
するとしのぶが通気口の向こう側にカンキリが落ちているのを見つける。
そこであたるが、通気口に入りカンキリを取りに行く。
缶詰を食べると、腹がぱんぱんに膨れていまう。
通気口が外に通じていることに気づいて、
出ようとするが、腹がつかえて出られない。
TVでは、面堂としのぶに詰め寄られたあたるが
江戸喜劇風に、「まあまあ、御一同、これが本当の缶詰状態でございま-す。」
あたるの横にちょこんと座るラムちゃんが可愛らしい。

知っている人も大勢いると思うのですが、この落ちは、イソップ童話のネタそのままです。


イソップ童話 腹のふくれたキツネ

 おなかをすかせたキツネが、カシの木のうろに、ヒツジ飼いたちがおいていったパンと肉があるのをみ つけて、うろの中にもぐりこみ、ぜんぶ食べてし まいました。
 ところが、ぺちゃんこだったおなかが、すっかりふくらんでしまったので、うろの口からでられなくなりました。


イソップといえば、TBSのドラマの「スクールウォーズ」が有名ですが・・・・最近は、ワンピースの 「ウソップ」の方が有名でしょうか・・・・。こ のイソップさんはどうやら実在の人物だったようです。それも、紀元前6世紀の人で、ギリシアのサモス島というところの奴隷だったそうです。

紀元前6世紀と言えば、今から2500年以上も昔の人で・・・・。日本の万葉集よりも、古事記よりもずうっと古く、神話における神武天皇が(紀元前711 -585)とされていますから、神武天皇と同世代の人物ということになります。

ギャグとは文化ですね。

このギャグは人気があるようで、グリム童話やクマのプーさんなど、数多くの話に用いられています。

ハチミツを食べすぎて穴から抜け出せなくなったプーさん。 
参照サイト プーとはちみつの話
あたるの服とサンバイザーは、プーさんをイメージしてデザイ ンされているように見える。

ラムは、うさぎのラビットに見える。(しぐさは、しのぶがラビットそのものだが・・・。)

2003/10/02
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リンク
らんま/考 腹がつか えて出られない

  



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