らんま1/2 ワニ渡り
2006年04月14日
らんま1/2 16.03 スクランブル二人三脚 高橋留美子 小学館
うる星やつら ワイド版 14.23 潔癖の要塞;中編 高橋留美子 小学館
ワニの上を飛び越えて行くというモチーフは、ディズニーの、「プルートの動物園」という話にもあったと思います。
Pluto At the Zoo
この、「ワニを飛び越えて、対岸へたどり着く。」というモチーフの原型は、次のようなインドの昔話ではないかと思います。
ジャッカルとワニ
対岸の土手になっているジャンプーの実が食べたくなったジャッカルは、ワニに、お嫁さんを紹介してやるからと嘘を言って、ワニの背中に乗って対岸へと渡
る。
このような話が、何匹ものワニに列を作らせて、その上をウサギが渡る。というような、ジャワやインドネシアに広く分布する話となり、そしてこの話は、海を
渡って、日本にもたどりついたようです。
古事記 因幡の白兎
隠岐島(おきのしま)に住むウサギは、因幡国(いなばのくに)に渡ってみたくなった。でも泳いで渡ることはできない。そこでウサギはサメをだますことを思
いつき、同族の数を比べようとサメに持ちかけて、サメを因幡国の気多崎(けたのさき)まで並ばせた。ウサギはサメの上を数えながら渡って行ったが、もう少
しで対岸にたどりつこうとした時に、「お前たちはだまされたのだ」と言ってしまつたので、最後のワニに捕らえられて皮をはがれてしまう。
日本では、ワニがサメになっていますが、島根の辺りでは今でもサメのことを「ワニ」と呼ぶそうです。またこのサメは、ワニザメとも呼ばれます。
コメント:
乙葉さん
2006/04/15 17:56:07
(´▽`)おおーすごいですb
ウチは全然しらなかったですー。
なんだか奥深いですね(ゝω・)v
服部
2006/04/15 23:23:44
うる星やつらには、運命製造管理局員の「因幡くん」が出てきますので、
高橋先生は、ワニ渡りのシーンを描くのに、古事記やインドネシアの昔話などを参考にしたのだと思います。(^^)
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