らんま1/2 

鎖に繋がれたあかね Part1


2005年10月29日

らんま1/2 11.11 副作用の悲劇 高橋留美子 小学館
らんま1/2 11.11 副作用の悲劇 高橋留美子 小学館

この絵を見て、「鎖で繋がれたアンドロメダ」という話が思い浮かびました。

エチオピアの王女のカシオペアは、自分の美しいことを鼻にかけ、海の妖精(ネーレイデス)たちよりも、自分は美しいと公言しました。
それに腹を立てた妖精たちは、ポセイドンに言いつけ、ポセイドンは、海の怪物を差し向け、エチオピアの海岸を荒らしまわらせました。
なんとか、怒りを鎮めてもらおうと、王様のケーペスが神託を伺うと、「娘のアンドロメダを鎖で岩に縛りつけ、怪物の生贄にせよ。」との神宣が下りました。

アンドロメダが鎖で岩に縛られ、怪物の生贄に供されようとすると、そこへ、メドゥーサ退治を終えたばかりの、ペルセウスが通りかかりました。ペルセウスは アンドロメダの美しさに心を奪われ、ケーペス王に、「怪物を退治したら、アンドロメダを嫁に欲しい」と頼みました。ケーペス王は喜んでそれを受け入れまし た。
こうして、激しい死闘の末、ペルセウスは怪物を倒したのです。

紀元前430年頃 鎖に繋がれたアンドロメダ
イタリア南部のプーリアの手つき壷の絵
イタリア南部のプーリアの手つき壷の絵

ポンペイから出土 紀元前
ポンペイから出土 紀元前

d'Arpino 1568年頃
d'Arpino 1568年頃

この絵では、ペルセウスは、ペガサスに乗っていますが、もともとの話ではペルセウスは飛行靴 (サンダル) を履いていました。

Pierre Etienne Monnot 1700年頃
Pierre Etienne Monnot 1700年頃

Burne Jones 1875-1888頃
Burne Jones 1875-1888頃

ところで、アンドロメダは、エチオピアのお姫様ですから、白人ではなくて黒人なんですよね。

参照リンク
The Underworld, Orpheus and Perseus

うる星やつらの博物誌  「忍法 必殺顔面くずし」と「ぺルセウスのメドゥーサ退治」


コメント:
名無しさん
2005/10/31 02:09:43
古代エチオピアは今のエチオピアとは全然違う場所にあったので、アンドロメダは白人だと思います。

服部
2005/10/31 08:09:11
コメントありがとうございました。
>古代エチオピアは今のエチオピアとは全然違う場所にあった
というのはよく分からないのですが、ソロモン王とシバの女王の話などを念頭に置いているのかもしれませんね。また、ギリシア人たちも、エチオピアを漠然 と、南の方の国というように考えていたようなところもあるようですし・・・でも、一般的には、エチオピアは、アフリカの黒人の国と認識されていたようで す。例えば、ギリシア神話で、太陽神の息子のパエトンの話は有名だと思いますが・・・パエトンは父親が止めるのも聞かずに、太陽の馬車を走らせ、途中で御 すことができずに、暴走して、世界中を太陽の熱でめちゃくちゃにしてしまいます。最後はゼウスの雷電により殺されてしまいまうのですが・・・エチオピア人 の膚が黒くなったのはこの時で、サハラ砂漠ができたのもこの時だ、というような由来説明にもなっています。


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