らんま1/2 ロミオとジュリエット
2005年06月06日
うる星やつら ワイド版 06.07 面堂兄妹!!=その2=
高橋留美子 小学館
らんま1/2 08.06 おれがロミオだ 高橋留美子 小学館
「うる星やつら」・「らんま」ともに、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を扱っているのですが、両者では、シチュエーションが全く違います。
「うる星やつら」では、了子は、兄の面堂が反対する交際相手の、あたるを待っています。これは、そのまま、ロミオとジュリエットのパロディです。ところ
が、「らんま」では次のようになっています。
「らんま」では、「双方の親同士は、二人を交際させようとしているのに、当の両人が仲が悪い」というように、ロミオとジュリエットとは、全く逆の設定とし
て語られているのです。
ところで、シェークスピアは、次の話をもとに、ロミオとジュリエットを、書いたようです。
ピュラモスとティスベ
バビュロンの都に、ピュラモスという美青年とティスベという美女が住んでいた。二人の家は隣同士で、二人は恋に落ちたが親たちに反対された。二人は、両家
を隔てる壁に細い裂け目を見つけ、そこで愛を語らった。そして、夜、町外れのニノス王の墓の近くの木の陰で落ち合うことに決めた。
夜陰に乗じ
て、ティスベは、ヴェールで顔を隠して、墓までやって来ると、大きな桑の木の下に座った。すると、一頭の牝ライオンがやって来た。ライオンは牛を食い殺し
たばかりで、口を血だらけにして、近くの泉で渇きを癒そうとしていた。遠くから月の光でその姿を見たティスベは、洞穴に逃げ込んだ。その時、ヴェールを落
としてしまった。
ライオンは、水で渇きを癒し、森へ帰って行く途中、そのヴェールを見つけて、血だらけの口でそれを引き裂いた。
後から来たピュラモスは、血に染まったヴェールを見つけ、約束の木陰まで持ってゆくと、そのヴェールに口付けをして、腰につけていた剣を、わき腹に突き
立てた。その流れる血を浴びて、そばの桑の実は、どす黒い色に変わり、根も、血を吸って、垂れ下がる実を赤く染めた。
この時、ティスベがもどって来て、ピュラモスを見つけると、
「あ
あ、なんてことでしょう。あたしのお父様も、このかたのお父様も、わたしたちをお許しくださらなかったけれど、でも、お願いがあるのです。確かな愛が、こ
うして結びつけてくれるのです。ですからどうか、わたしたちを、同じお墓に葬っていただきたいのです。それから、この桑の木にもお願いがあります。これか
らは、わたしたちの死の形見に、嘆きにふさわしい黒い実をつけてほしいの。ふたりの血潮の思い出にね」
ティスベはこう言うと、胸の下に刃をあてがうと、血のぬくもりがまだ残っている剣のうえに、うつ伏せになった。
しかしその一方でシェークスピアは、「夏の夜の夢」では、この「ピュラモスとティスベ」の話をドタバタ喜劇として茶化しています。
天才はそういうことがサラリとできてしまうものなのですね。
高橋留美子氏の、ロミオとジュリエット好きを知ってか知らずか・・・・
フランスでは、「めぞん一刻」は、Juliette je t'aime (愛しのジュリエット)というような題名になっています。
juliette je t'aime
らんま1/2 オリビア・ハッセー
2005年06月09日
映画 ロミオとジュリエット 1968年
ジュリエット役:オリビア・ハッセー
らんま1/2 08.06 おれがロミオだ 高橋留美子 小学館
ジュリエット役:天道あかね
映画 ロミオとジュリエット 1968年
ロミオ役:レナード・ホワイティング
ジュリエット役:オリビア・ハッセー
らんま1/2 08.08 勝利のキッス 高橋留美子 小学館
ロミオ役:早乙女乱馬
ジュリエット役:天道あかね
オリビア・ハッセーは、1980年に、布施明と結婚します。これには日本中驚きました。
そして1989年には、二人は離婚するわけですが、スピリッツ連載のホイチョイ・プロダクションズの「気まぐれコンセプト」の四こま漫画で、離婚会見の
時、離婚理由を聞かれるのをおそれていた布施明に対して、「布施さん、どうして結婚できたんですか?」というような質問が・・・
HOME
FRAME