「うる星やつら」のモチーフ
大食い
うる星やつら 原作 コミックス 05.09 ワイド版 03.04 マンナンウォーズ
テレビアニメ 第26話 地獄のフルコース
うる星やつら 原作 コミックス 11.08 ワイド版 05.19 自習騒動
テレビアニメ 第59話 レイ復活!自習大騒動
うる星やつらの登場人物は、ほとんど全て大食いなのですが、その中でも、「さくら先生」と「レイ」は別格です。
原作03.04 マンナンウォーズ
散々食ってから、出掛けに満腹になる薬を飲んで来たという。
原作05.19 自習騒動
散々食って、腹が減ったといって帰るレイ
悪魔の五本の指
キリスト教では、貪食は罪とされおり、それを5つに分類して、「悪魔の五本の指」と呼ぶことがあるようです。
第一は、決められた時間前に食べること。
第二は、美味しいものを、自分のために手に入れようとすること。
第三は、食べ過ぎること。
第四は、食事の準備にやたらと気を使うこと。
第五は、がつがつ食うこと。
これが、悪魔の五本の指なのですが、でも、こういうのは建前であって、大食いが活躍する話は、なかなか人気があるようです。
例えば、グリム童話の「六人の家来」という話では、 大食いの家来が、雄牛300頭、ワイン300樽を平らげるという話があります。
さらに、「うる星やつら」とよく似た話もあります。
ミラノの大食いの男
とあるミラノの公爵が、大食いの男の話を聞き、その男を招待した。その男は、四羽の鶏と、四羽のウズラと、四十個の卵と、1ポンドのチーズ、さらに信じ られないほどたくさんの食べ物を食べた。
男はこうして全部食べてしまうと、次のように言った。
「公爵様、もし私の食事の量が、これでも足りないとお考えでしたら、どうかお許し下さい。私は今日はあまり調子が良くなかったのです」
日本では、大酒呑みの話が有名です。
落語 試し酒
近江屋の主が、下男の久造を連れて得意先回りをしていて、あるお得意さんに、「久造は、一度に五升の酒が呑める」 と自慢した。
お得意さんは、そんなことは出来ない。「もし呑めたら、伊豆に招待してやる」 と約束する。すると近江屋も、
「もし呑めなかったら、料亭でご馳走する」 と約 束して、賭けが成立した。
正直者の久造は、もし呑めないと主人が散財することになると思い、「表に行って考えさせてくれ」 と頼む。
そして、久造は外から帰ってくると、見事に五升の酒を飲み干してしまった。賭けに負けたお得意さんも、
「ああ、よくやった」と褒めてやり、「ところで、さっきは、どうして外へ行ったんだ?」
すると久造はこう答えた。
「実はね、今まで五升は呑んだことなかったんで、心配だから、外で試しに五升呑んできたんだよ」
「うる星やつら」は、この話をアレンジしたのではないかと思います。
番外 ハイマンナン
ハイマンナン
さくら先生は、ダイエットのために、満腹感を与える、「マンナンライス」という錠剤を飲んでいるのですが、
当時、「ハイマンナン」というダイエット薬が流行りました。と思って、検索したところ、今でもハイマンナンは健在のようです。
マンナンとは、「マンノースをおもな構成成分とする多糖の総称」とのことです。
参照
ハイマンナ ン
2004/10/02
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