「うる星やつら」のモチーフ

三つの願い


原作 コミックス11.11 ワイド版05.22 忘年会じゃあ!


あたるは、ランプを拾い、それを擦ると、アラビア風ラムが
出てきて、願いを三つかなえてくれるという。

あたるの三つの願い

1つ目
世界中の女にキャーキャーいわれたいっ!



2つ目
世界中の女とつきあいてえんだよ!



3つ目を言う前に、温泉が玉手箱を開け て御破算に。


原作 コミックス2 8.01 ワイド版 12.25 星に願いを
テレビアニメ 200 星に願いを!あたる一家は欲望パニック


七夕の日に、「願い星」が降って来る。その年のラッキーな貧乏
人に諸星家が選ばれ、三つの願いがかなえられるというのだ。

1つ目の願い
「家をもとどおりにしろ」



2つ目の願い
「ヤキソバ食いたい」



3つ目の願い
「起きろ」


花平(はなっぺ) バズーカ 作: 小池一夫 画:永井豪

アプローチ 3ツの願い


主人公の花平は、ひょんなことから、悪魔を呼び出し、三つの
願いをかなえてもらえることになるのだが・・・・

一つ目 「待て」 
二つ目 「それは取り消し」 
三つ目 「助けて」


悪魔を呼び出す



うる星やつら 2.18 魔のランニング
あたるは悪魔ベリアルを呼び出してしまうのだが、それは、
あたるのマラソンコースが、たまたま、ベリアルの紋章と、
同じ図形になっていたからだった・・・。


花平は、偶然にも、ABRACADABRA を描いて、悪魔を呼び
出してしまう。


この話の原型は、インドの昔話です。

インドの昔話 四本の腕を持ち、二つの頭を持つ織物職人

 昔、一人の織物職人がいた。ある日、彼が布を織っていると、機織りの道具が壊れてしまった。そこで彼は機 織りを修理するために、森に木材を探しに行った。そして歩き回っているうちに、一本の大木を見つけた。

 彼はこの木を切ろうと斧を振り上げた。ところが、その木には精霊が住みついていた。そして精霊がこう言った。
「この木は私の住居だから切ってはならない。その代わり、何か望みを言いなさい。」

 すると織物職人は言った。
「一度帰って、友人と妻に相談して戻って来ます。それから望みをかなえて下さい。」

 それで彼は、親友の床屋に相談してみた。すると床屋は、「君が王様になり、私が大臣になるのがよい」と言った。織物職人は、これに賛成したが、その前に 妻と相談してみる答えた。

 すると床屋は言った。
「君、女房に物事を相談するのは、処世学に反することだよ。女というものは考えが浅はかだからね。」

 織物職人は、床屋に忠告されたが、やはり家に帰って、妻に相談してみた。すとる妻は、こう言った。
「王様などやめた方がいいわよ。だって、王様の兄弟やその息子たちだって、その地位を狙って、王様を殺そうとするのですからね。」

「確かにその通りだね。じゃあ、何を望んだらいいだろうね?」

 妻は答えた。
「あなたは、一度に一反の布しか織ることができません。そこで、自分の腕と頭の他に、もう一対の腕と、もう一つの頭をもらったらどうかしら。そうすれば、 前と後ろとで、二反の布が織れるから、今までの倍のお金を稼ぐことがでるわよ。」

 織物職人は、これを聞くと喜んで精霊の許へ出かけて行った。そして、そのように望みを叶えてくれるようにとお願いした。その途端、彼は二つの頭と四本の 腕を持つことになった。

 彼が喜んで家に帰ろうとすると、彼を見た人々が、彼を羅刹(らせつ)と思い、棍棒で殴ったり、石をぶつけたりして、彼を殺してしまった。


このインドの昔話が西洋に伝わると次のようになります。

三つの願い

 ある農夫が山のコビトを捕まえた。するとコビトは、「逃がしてくれたら、三つの願いを叶えてやる」と言っ た。

 すると農夫の妻が、「あたしは、あんたよりも何を望めばよいかよく知っているから、あたしに願い事を叶えさせておくれ」と言った。

 そこで、農夫は妻に、三つの願いのうちの二つの願いを与えた。彼女は長いこと、願い事を取って置いて、好機を待った。

 ある日のこと、彼女はヒツジの骨を骨の髄までしゃぶろうと、がりがりかじっていたが、どうもうまくかじれないので、夫の所へ行ってこんなことを言った。

「この髄が楽にほじくり出せるように、おまえさんが、鉄の嘴を持っていたらいいのに」

 彼女がこう言った途端、鉄の嘴をつけた夫がそこに座っていた。そこで彼女が言った。

「どうか、おまえさんの顔からその出っ張りがなくなりますように」

 妻がこうお願いすると、夫の顔から嘴が消えた。しかしそれと同時に、鼻もなくなってしまった。そこで、夫が次ぎのようにお願いした。

「どうか私の顔を元通りになおして下さい」

 こうして、何の利益も引き出すことなく三つの願は使い果たされた。


この話の類話にはグリム童話など色々ありますが、共通しているのは、願いをかなえてもらおうとして、とんだ願いをしてしまい、悲惨な目に遇うということで す。

そして、それが一番顕著に現れているのが、W.W.ジェイコブズ の「猿の手」という話だと思います。

しかし、この三つの願いで、幸運をつかんだ人が一人だけいます。それは、バカボンのパパ です。

バカボンのパパは、魔法使いに、三つの願いをかなえてやると、言われて、最後の一つの願いで、「自分を魔法使いにしてくれ」と願うのです。 さすがはバカボンのパパです。(元祖天才バカボン の話でしたが、かなり前に見たものなので、細部は覚えていません)




最後にちょっと変わった話をどうぞ。

3つの願い 

「どんな願い事でも、一つだけ叶えて上げるよ」

「本当? どんな願い事でもいいの?」

「ああ、いいとも、でも、一度決めたら取り消すことはできないから、よく 考えるんだよ」

「わかったわ」

「さあ、言ってごらん」

「あたし、お嫁さんになりたいの」

「お安い御用だよ」

「本当に大丈夫なの? その人奥さんがいるのよ」

「今流行りの略奪愛か! まあ、何とかなるよ。悪魔に、できないことなんてないからね」

「よかった。これで、あたしは、パパのお嫁さんになれるのね」

三つのアキちゃんのお願いだった。


2005/02/20
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参照リンク:
らんま/考 三つのお 願い


  


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